「農耕型」の0→1支援について

KSPArticle, Concept

農耕型インキュベーションとは、イノベーターにフォーカスした造語です。今までの投資スタイルにおける狩猟型に比べ、まるで米(こめ)を育てるかのようにイノベーターを育成する一連の活動を指します。
起業と聞くと一握りの人材が、大きなリターンを得るために、高いリスクを背負って未開拓の冒険に出る「狩猟型」の取り組みをイメージすることが多いかもしれません。同様に支援者も、旨味のある事業をいかに発見するか、という狩猟型の姿勢を持っている状況が往々にして存在します。

ただし今日の日本において、革新を巻き起こす(潜在的な)人材と、起業を志向している人材にはあまりにもギャップがあると私たちは考えています。人材を2つの軸で見てみましょう。才能があるかどうか、起業を志向しているかどうか。現状では、日本には起業を志向し、かつ才能ある層は少ない。一方で、才能はあるが起業は志向していない層は多い。才能は眠っているのです。

また新事業の創造は「10個に1つ当たれば良い方」という”確率論”的な捉え方をされます。
しかし人口が限られる(縮小していく)地域において確率論で試しても、当然成功の可能性は高くありません。

いま日本の、特にローカルな地域における0→1を生み出すための取り組みは、事業の”担い手の発掘・育成”自体から着手し、人材や志の成長に合わせて事業を中長期的にじっくりと取り組んでいく「農耕型」の取り組みがマッチしたやり方です。

日本で、狩猟型で必死にスタートアップを支援するよりも、才能はあるが起業は志向していない層が、時間をかけながら志を持ち、起業へとそのベクトルを振り向けていく。
農耕型でチャレンジする人材がスタートアップを行うことで、世の中を変える人材が出る確率は上がっていきます。
私たちは、「農耕型インキュベーション」プラットフォームの構築と展開を目指しています。