大切なのは「誰がやるか」-Sub Coordinator 難波 佳希-

KSP Article, Interview

「何をやるか」ではなく「誰がやるか」

──マイプロはどういう考え方でやられていて、またどういった点に魅力・価値を感じているんですか?

自分自身の中に想い、火種みたいなものが見つかってくるので、どんな時も、ブレずにそこに帰ってこられますし、そこからスタートするプロジェクトだからこそ、自分の熱量や共感性も変わってきますね。

また、よく「相似形」と表現しますが、マイプロを見ていると、自分のストーリーが他の人のストーリーにつながっているということをとても感じられるんです。

よくわからない誰かを想定するのではなく、自分自身に起点を置いてやっていくということが本当に大切なことだと気付きました。その人が「何をやっているか」に興味がなくても、バックグラウンドを知り、その人自身に興味を持つからこそ、応援したくなるし、お互い支え合えるんだと思っています。

「何をやっているか」ではなく「誰がやっているか」が大切なんだと感じています。

 

 

──大切なのは、その人自身が「なぜ」やっているかという想いの部分ですね。

私がファシリテーションをする中で大切にしているのが「納得感」です。その人が納得してその道を進んでいることが大切で、他者のモノサシで見るのではなく、あくまでも自分のモノサシで進んでいけるようなサポートができればと思っています。

 

 

──ありがとうございます。ここで少し方向を変えて、01をスタートするにあたり、高知県という土地にはどういった特性を感じていますか?

農業など一次産業の商品化という部分が中心で、逆にITやプログラミングといった分野はあまり活発とは言えないと思っています。

また、高知県民の特性として熱しやすく冷めやすいという風に感じます。ワークショップなどもその場は非常に盛り上がるけれども、それをその後の動きにつなげるという点にはやや難しさを感じますね。

環境的な面で言うと、応援してくれる人が多いですね。

高知県民の情の深さだと思いますが、何をやっているかというよりも、「あの人がやっているから」という理由で応援してくれる方が多い気がします。そういう意味で、何か新しいことを始めるにあたっての土壌は整っていて、あとはそれをいかに続いていくという部分がやはり課題になると思います。

一方で、すでに新しいことを始めて走っている方が、県の中ではまだまだ少ないので、そういう面が整ってくると良いですね。

 

 

──難波さん自身のKOCHI STARTUP PARKへの期待や想いなどをお聞かせいただけますか?

何か新しいことをやろうという時に、オープンに、お互いに応援し合えるコミュニティを私自身欲しかったので、そういうものが高知県の中でどんどん出来てほしいなと思っています。

課題先進県と言われる高知県で出てくるアイデアは、将来的に他の県でも間違いなく有効なものだと思います。だからこそ、高知県は新しいことを始めるハードルが低い県であってほしいです。

 

 

──では最後に、これから高知で活動される会員の皆さんにメッセージをお願いします。

少しハードルが高いかもしれませんが、皆さん、自分をさらけ出してほしいなと思っています。

綺麗なことを言う必要はないと思っているので、「こんなことで悩んでいる」「こんなことができなかった」「これができた」といった素直な想いを表に出し合ってほしいです。

KOCHI STARTUP PARKはそれを全て受け止めますし、その対話の中で、やりたいことが見えてくることもあると思います。

最初から大きなことができなくても良いです。ちょっとしたことからでも、まずは今の自分のアクションを変えていくことから始められたらいいんじゃないかなと思っています。

 


プロフィール難波 佳希(なんば よしき)

1993年6月25日生まれ。岡山県出身。学生時代、国際NGOオックスファム・ジャパンに所属し、社会変革のためのキャンペーンやワークショップをキャンパス内外で実施。その後、人との対話により自分や他者の行動が変わることに興味が湧き、高校生、大学生、社会人の対話の場を創出。大学4年時に、難波ファシリテーション事務所を設立し、中央省庁、自治体、NPO、市民団体等の10人から100人までの食、政治、防災、キャリアなど多種多様な研修・ワークショップのファシリテーターを務める。アイデアソン、マイプロジェクトの企画・運営にも携わる。大学卒業後は、同事務所の運営を続けながら、学校法人日吉学園にて自然体験学習中心の私立小学校設立の立ち上げに参画し、現在準備中。昨年度より、こうち起業サロンサブコーディネーターを務め、起業支援に関わる。