自分のWhyに目を向け対話できる場づくり -竹崎美羽-

KSPArticle, Interview

KOCHI STARTUP PARK

KOCHI STARTUP PARKの会員で、コワーキングスペース「OUCHI」の立ち上げに向け準備を重ねている竹崎さんに、今後のビジョンや事業づくりにおける難しさを伺いました。

 

──今回、どのようなコワーキングスペースを立ち上げようとしているのですか?

“自分らしさを見つける学び舎”というコンセプトで、コワーキングスペースOUCHIを立ち上げます。集中して作業のできるワークスペースのSHOSAIと、自然に生まれるコミュニケーションにより、ゆるやかなつながりを形成できるコミュニティスペースのCHANOMAから構成されるOUCHIは、高知市はりまや町に11月オープン予定です。

OUCHIでは、私たちが主催するイベントを毎週末開催し、自己実現を志す人々のネットワーク構築や、自分自身について対話する場づくりに取り組みます。

 

──そのコワーキングスペースでは、どのような世界観・ビジョンを達成していきたいと考えているのでしょうか?

OUCHIは、ただ働くだけの方には向いていません。

OUCHIは、集まる人々のネットワークをつないでいくコワーキングスペースです。

現在自分の周りに存在する、家族や、職場・学校におけるコミュニティを超えて、他のコミュニティに所属する人々間の新たなネットワークを、蜘蛛の巣状に生み出したいと考えています。

これを達成することで、普段得られない新たな情報や価値観に触れる環境をつくり、お互いにシェアすることで共に学習し合うことを実現したいです。

 

マイプロジェクトに自信が持てなかった

──コワーキングスペースを立ち上げるに至った経緯を教えてください。

私は3年前、大学受験に失敗し、7年間志した教師の夢を諦め、地域協働学部に入学しました。教師という夢を諦めた後、大学では将来就く職業について特に考えていなかったため、安定だろうという考えで、“なんとなく”行政コースを選択しました。

コース選択後、始まった大学2年の新学期。このとき受講した「社会起業論」という講義で、「マイプロ」というワークに出会いました。「マイプロ」は、自分に基づいた「何かを、プロジェクトの形にしてやってみる」ことから始まる、自分や世の中の変化の物語です。

マイプロを行うにあたって、私も1つ目のプロジェクトをつくりました。最初は自信を持って語っていたプロジェクトでしたが、対話を繰り返す中で、自分のプロジェクトとして語っていることに違和感を覚えるようになりました。また、他の人のマイプロを聞きながら、「あの人はいろいろ行動していてすごいな」「自分って別にこれを本気でやりたいわけではないな」と感じるようになりました。

と同時に、自分が今まで行政職を志していたことも、本気でなりたかったわけではないことに、改めて気付かされました。

私は、マイプロを実践する中で、初めて自分の人生について考え、相手の発言に焦ったり、今何をしたいのか考えたりするようになりました。人の人生の変化に触れる中で、何も進んでいないように感じる自分自身に焦ったのです。

当初のプロジェクトが嫌になったわけではなかったので、そのプロジェクトは一旦置いておいて、もう一度自分のプロジェクトを書き直してみようと考えました。これが、大学2年の秋のことです。

私自身がうまく夢を語ることができなかったことや、大学の恩師の紹介で出会った大人たちが夢を語っている姿に憧れたことから、このときできた2つ目のプロジェクトは「夢を語る人を増やしたい!」というものです。

その想いから、初めて行ったイベントが「6時間目の飲みニケーション」。初回は25名の方々にお集まりいただきました。

このイベントは、高知の飲み屋が集まったひろめ市場で、ざっくばらんに夢を語ろう、というもの。自分を振り返るワークと、自分のこれからを考えるワークの2部構成でした。

初めてのイベントを開催し思ったことは、自分のやりたいことをカタチにするのは楽しい!ということと、自分について語る場をつくるだけで、みんなこんなに生き生きとするんだ!ということ。すごく単純なことかもしれないけど、自分が今まで実践できていなかったことだなぁと思いました。

また、集まる人々との出会いから、高知には、こんなにおもしろい大人がたくさんいるんだ!ということに気付きました。もっと学生に、このような大人との出会いの機会を増やしたいと思いました。

KOCHI STARTUP PARKのプログラムに参加する竹崎さん(写真右)

これまで、6時間目の飲みニケーションを4回、他にもワークショップを何回か開催しました。また、高知県が開催する「KOCHI STARTUP PARK」に頻繁に参加したり、地域での講座や大学の授業にてファシリテーターを務めたり、様々な活動に取り組みました。