高知に”起業への入り口”をつくる- 尾崎康隆-

KSP Article, Interview

起業のための助走環境を

──これまでの話に関連して、KOCHI STARTUP PARKで、尾崎さんはどのようなことを実現したいと考えていますか?

KOCHI STARTUP PARKでは、”will”や”want”、自分が本当にやりたいことをいかに事業化に結びつけていくか、とにかくそのサポートをしたいと思っています。あくまでもサポートに過ぎないので、結局はご本人がどれだけトライアルを重ねられるかではあります。ただ、あまりに不幸なトライアルではなく、どうせなら、もう少し効果的にチャレンジを重ねられる補助線をつくっていこうよという感覚ですね。

高知県で新しく事業をつくりたいということは、経済性よりも自分の中で実現したい世界観やビジョンがあるわけですよね。ただ、それが突き抜けていけない状況があるので、そこを変えていきたいわけです。

0→1という心が折れることの多いチャレンジの中で、折れないために必要なのは「絶対にこれをやりたい」という気持ちの強さの部分だと思います。

とはいえ、みんなどこかで気持ちが折れそうになることはあるじゃないですか。そんな時に、再起動できるかどうかは、同じような挑戦をしている仲間が周りにどれだけいるかだと思うんですよね。だからこそ、そういう環境をつくっていきたいと考えています。一方的な、教える/教えられるという関係性ではなく、より双方向的に、起業をしたい人の支えになれる場所をつくりたいですね。

9月に開催された「共創の場づくりアイデアソン」の様子

起業って、放っておいても勝手にできてしまう一部の人たちのためのものというイメージがあるように思います。実際はそういう人たちでも、たくさんの経営者や仲間に支えられながらやっていると思いますが、端から見ていると、突出した誰かが目立って見えてしまいますからね。

でも、何をやるにしても、助走って必要で、まずは緩やかなトラックを整備した方が、少なくともそこに参入していける人は増える。最初から全力疾走できるマッチョな人たちは素晴らしいんですけど、起業する人を増やしていこうって考えると、参入してもらうための取り組みが必要ですから、KOCHI STARTUP PARKが、そういう人たちにとっての入り口になれたらと思っています。

 

──最後に、KOCHI STARTUP PARKの会員さんに向けて、メッセージをお願いいたします。

起業や0→1のチャレンジは、最終的にはご本人の主体性に着地するものだと思っています。ただ、本当にそれを実現したいと思って一歩を踏み出せば、それをサポートするための仕組みは、かなり充実したものをつくったつもりです。

ですので、安心して新しいことにチャレンジして欲しいですし、少なくともKOCHI STARTUP PARKの場においては、単に、ビジネスチャンスの観点からできる・できないのお話をするつもりはないので、いかに本人のwill、やりたいという気持ちをサポートしていくか、そこを大切にしていきたいです。

 


尾崎 康隆

1981年高知県高知市生まれ。東京都立大学人文学部社会学科卒。東京都での民間企業勤務を経て、平成19年10月高知県庁へ入庁。土佐町での地域支援企画員等をへて、平成29年4月から産学官民連携・起業推進課。KOCHI STARTUP PARK等の企画・運営等を担当。