高知発「ふんどし」起業!オシャレ、カンタンでリピーター続出、女性人気も━━harenchi代表・山下裕矢

「ふんどし」というと、「ダサい」「祭りの時に履くもの」「履くの面倒くさそう」……こんなイメージの人が多いと思います。そんなふんどしのイメージを刷新すべく挑戦を続けているふんどしメーカーが「harenchi(ハレンチ)」です。

リピーターも数多いharenchiのふんどし。先日にはクラウドファンディングもスタートし、新たな挑戦も見据えています。今回はharenchi代表で、昨年にはKOCHI STARTUP PARKのプログラムにも参加した山下裕矢さんにお話を聞きました。(以下、敬称略)

harenchi代表の山下裕矢さん

「おしゃれでめんどくさくない」ふんどし

山下:harenchiのふんどしは「おしゃれでめんどくさくない」をコンセプトに製造しています。多くの人がイメージするのは、「越中ふんどし」という、股の間を通して履くタイプかと思います。紐を結ぶのが面倒くさく、手間がかかってしまいます。また、ふんどしにどうしてもつきまとう「ダサい」「古臭い」というイメージ。これらの理由からふんどしは敬遠されることが多いです。

一般的にイメージする「越中ふんどし」は履くのに手間がかかっていた。

それらを改良して「オシャレで面倒くさくない」を目指したのが「harenchi」のふんどしです。

harenchiのふんどしは、締め付けのなさを再現するために締め付け具合を調整できるような仕様にしており、体にフィットさせることができます。

また、デザインは写真のように、古臭くなく華美すぎずの中間を意識しています。


履きやすく工夫されたharenchiのふんどし。デザインも可愛らしくおしゃれなものが数多く並んでいる。

「履けばわかる」快適さでリピーターも続出

イベントで出店をすると、パッと見ではふんどしに苦笑いされますが、もう少し興味を持ってもう一歩近づいてもらえると、そのデザイン性から「あれ、意外と可愛い」と思ってくれる人も多いです。そこで、従来のふんどしにはない履きやすさやなどをお伝えして購入いただくことが多いですね。

一度でも買って履いてもらえれば、その履き心地や満足感には自信を持っています。リピーターの方も多く、ご友人へプレゼントに買う方も多いです。

イベント出店時の様子

健康志向の女性や子どもにも大人気

意外に思われるかもしれませんが、特に女性に好評です。実はふんどしは通常の下着よりも締め付けがないことなどから、健康にも良いんです。例えば女性の方であれば、生理不順などにも効果があると言われています。

harenchiでは、男女兼用・女性用・子ども用をそれぞれ展開しているので、家族みんなで使ってくれているコアなファンもいます。

プレゼントでふんどしをもらうも、第一印象は……

私がふんどしに出会ったきっかけは15年ほど前に知り合いからもらったプレゼントでした。ふんどしをもらった時、正直「ふんどしって……」と思いましたが、実際に履いてみると、締め付けのない履き心地や、風通しの良さ、軽さがすぐに気に入りました。

ただ、それから2、3枚は買い足していたんですけど、だんだん履くのが面倒になってきてしまったんです。例えば出勤前などの急いでいる時には紐を結ぶのが面倒ですし、タイトなズボンを履いた時などは越中ふんどし特有の前垂れの部分の布地がもたついて、ゴワゴワしてしまいます。

とはいえ、ふんどし自体の履き心地はとても気に入っていたので、どうにか履きやすくできないかと自分で改良するようになったんです。前垂れがなくスッキリはける「もっこふんどし」型を元に改良を重ねて、はきやすいふんどしが出来上がりました。それからは毎日ふんどしを履いて生活するようになりました。

友人に作っていたら、いつの間にかふんどし起業

そんな話を人にしていると、何人かが興味を持ってくれるようになりました。それまでは知らなかったですが、ふんどしは女性ファッション誌やテレビでも取り上げられることも多いようで、女性の友人数名からふんどしを作って欲しいと言われたんです。その人たちからの声を聞いて改良を重ねたのが今のharenchiのふんどしの原型になっています。

最初は自分のために作っていたものが、人に求められるようになり、結果的にビジネスになった形です。

起業に不安はなかった、過去のバンド活動経験も生きる

KOCHI STARTUP PARKのプログラムに参加した時の様子

趣味でふんどしを作っていた時には、高知で森林保全系の会社に勤めていました。実はこの時から現在に至るまで、会社員をしながら副業として、バンド演奏や講師業、音楽制作などの仕事もしており、イベントなどにも出演していました。

そういう経験もありましたから、会社を辞めてふんどしで起業をすると決断する時にも、あまり不安はなく、なるようになると思えていたような気がします。

生産体制を整える難しさも

現在は主に、イベントへの出展と、オンラインショップで販売をしています。最初は趣味のレベルでしたから、全て自分の手作りで、イベントに出店しても、30〜40枚売れれば在庫が空になっていました。

オンラインショップの開設から1年ほど経ち、徐々に生産の体制を整えていた頃に、高知新聞に取り上げてもらったことで、月に200枚ほどの注文が入る状態が3ヶ月ほど続いたことがありました。縫製工場に大量生産の発注依頼をかける寸前で売れ行きが収まったので、生産と販売のバランスの見極めは難しいなと感じています。

クラウドファンディングに挑戦!ーー高知の自然を生かした草木染めのふんどし

先日から、新たな試みとしてクラウドファンディングに挑戦しています。というのも、新たな試みとして、草木染めのふんどしを開発するためです。

ふんどし自体の製造元がそう多いわけではありませんが、その中でもharenchiのオリジナリティを出すために、「草木染めのふんどし」を考えたんです。市販の草木染め染料を使って染めているふんどしメーカーはすでにありますが、harenchiでは緑が豊かな地元高知で、自分の手で素材から集めて染めてみたいと考えています。クラウドファンディングを通してそのための設備投資を進めます。

地元高知県には自然豊かな土地があります。自生するヤマモモやビワ、街路樹の桜の剪定枝や、生姜、柚子といった特産の農作物……それらの生産過程で廃棄されてしまうものなどを活かして草木染めをしたいと考えています。微々たるものかもしれませんが、ふんどしを通じて東京のように遠く離れた人たちにも高知の自然に触れてもらったり、環境へ意識を向けるきっかけとして機能したりするのではないかと考えています。

実際に、高知県香美市にある桜の剪定した枝をもらい、染め上げた布。
クラウドファンディングのリターンにもなっている藍染のふんどし

直近では、11月にロンドンで開催される「HYPER JAPAN Festival(ハイパージャパンフェスティバル)」というヨーロッパ最大級の日本文化発信のイベントにお誘いを受けて出店をすることも決まっています。そこで草木染めのふんどしを披露できれば、海外の人たちにもより興味を持ってもらえるのではないかと、ワクワクしています。


クラウドファンディングの詳細はこちら
https://camp-fire.jp/projects/view/95977#menu

harenchi公式オンラインショップでふんどし販売中
https://harenchi.stores.jp

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