ファイナンス(お金)を知れば、事業の道筋が見えてくる:スタートサロン2018 #4

第4回のテーマは「起業とお金のこと」

第4回目となる今回のスタートサロンのテーマは「起業におけるファイナンス戦略」。事業とは切っても切り離せないお金について、レクチャーだけでなく、実践をメインに学びます。

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「ラーメン屋のファイナンスを考えよう」──ワーク(1)

まずは、ゲストで、GOB Incubation PartnersCFOの村上さんからお話しいただきました。村上さんは、スタートアップから大企業までキャリアの中で広くファイナンスに関わっているプロフェッショナルです。

GOB Incubation Partnersの村上茂久さん

難しいイメージが先行しがちなファイナンスですが、今回はまず「ラーメン屋」という身近なテーマからファインナンスを学びます。

ラーメン屋の経営で出た利益をどう使うか、を題材に「資金調達」と「資金運用」の2つの考え方を学びます。

一見難しく思えますが、例えば銀行から借り入れていたお金の返済に充てる、逆に、より利益を出すためさらなる借入れを行って事業の拡大を目指す、はたまた従業員や食材の調達に充てる……さまざまな選択肢が考えられる中で、その戦略を考えるのがファイナンスです。

ワークを通じて、参加者の方もファイナンスのイメージを掴めていたようです。

「ファイナンス思考」とは?──短期的な売上アップよりも将来の企業価値を高める

このワークショップの実践をもとに、今回のメインテーマである「ファイナンス思考」についてのレクチャーがありました。事業のお金を考える場合、多くの人は「売上が上がっているか」「売上に対する費用(コスト)を抑えて、利益が出せているか」に目が向きがちです。今回のサロンではこのような考え方を「P/L思考*」と説明します。

*P/Lとは「損益計算書」のことで、ここでいうP/L思考は「目先の売上や利益を最大化しようとする考え方」

一方、「ファイナンス思考」で大切になるのはP/L的な発想ではなく、キャッシュフロー的な考え方だと村上さんは説明します。つまり、長期的に見て将来の企業の価値を最大化するために、事業で得たお金を投資・還元したり、適切な調達や借入を行うことを評価するもので、ファイナンスを超えた企業戦略に近い位置付けにあります。

今回のサロン全体を通して、「ファイナンス戦略」「事業戦略」「組織戦略」が常に密接に関わっていることを意識する必要性が語られ、参加者も熱心に耳を傾けていました。

「金のタマゴを産むガチョウ、いくらで買う?」──ワーク(2)

続いて、「金のたまごを産むガチョウをいくらで買うか」を入り口にファイナンスへの理解を深めます。ここでは、ガチョウの世話を企業の経済活動に見立てて、投資的な目線で事業の戦略を考えました。

投資というと、株の売買や不動産投資がイメージされますが、事業を運営していく上での選択には常に投資的目線が必要になります。事業の性質や企業体力、市場などさまざまな要素を考えながら、事業を前に進めるための戦略を考える必要があります。

 

「自分の事業のファイナンスを考える」──ワーク(3)

最後に、これまでのワークやレクチャーを踏まえて、自分たちの事業について、ファイナンス戦略を考え、グループでシェアすることで、新たな気づきを得ました。

次回のスタートサロンについて

スタートサロンは原則、隔月第3土曜日に開催していますが、次回はイレギュラーで2019年1月20日(日)開催となります。詳細は、本ウェブサイトやFacebookにてお知らせしますので、ご注目ください。


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