~「起業体験ワークショップ」を開催しました~
11/1(日)高知県立県民文化ホールにて高知県内の中学1~2年生を対象とした「起業体験ワークショップ」を開催しました。
ワークショップでは、中学生が5人1組のチーム(全5チーム)に分かれて仮想の会社を設立し、商品企画・事業計画作成・資金調達・仕入れ・生産・販売・決算などの工程を通して、起業家マインドを学びながら本格的に「働く」ということを体験します!
当日は県内7校から22名と、サポーターとして県立山田高校のビジネス探究科1年生7名の皆さんが参加しました。
まずは参加者同士を知るための自己紹介タイム。
ワークショップに参加しようと思った理由や自分の得意なこと、将来の夢などについて、参加者全員が一人一人発表しました。
次に、会社づくりの流れや役職について各チームにてディスカッションを行いました。
特に会社づくりの流れについては活発な議論がなされていました。
会社づくりの流れや役職等を理解した後は、いよいよ仮想の会社設立です!
チーム毎に会社名やメンバーの役職、企業理念等を決めていきます。
今回は「高知アトラクトカンパニー」「株式会社Happy Bridge」「パーカッション株式会社」「スマイルリピーター」「RISA」という素敵な5社が高知県に誕生しました。
会社ができたら商品企画です。
テーマは「高知らしいお土産」!
各チームが見学者等にヒアリングを行いながら、商品企画を行いました。
商品が決定したら、事業計画書の策定です。
銀行から融資を受けるための重要な書類であることから、各チームが策定に苦労していました。
次に、策定した事業計画書を握りしめ、銀行に融資の申込みに行きます。
銀行役も本物の銀行員ということもあり、窓口でのやり取りも本格的!
事業計画書に書かれた数字の根拠や販売方法等についての銀行からの質問に対して、各チームが苦戦しながらも答えていました。
1回の申込みで融資が決定しなかったチームもありましたが、無事5チーム全てが資金調達に成功!
資金を調達できたら問屋に向かい、材料を仕入れます。
仕入れたかった材料の在庫が無く、思い通りに仕入れができなかったチームも....。
仕入れた材料をもとに商品及びCM用のポスターを作成し、CMタイムに突入!
各チームが売上をあげるために自社の商品を必死にアピール!
商品が魅力的に映るようCMにも工夫がなされていました。
商品のアピール合戦が終了したら、販売タイムです。
参加者に加えて見学者も商品購入を行います。
各チームがお客様の呼び込みに大声を張っていました!
販売タイムが終了すると、いよいよ決算です。
各チームが決算処理を行い、銀行に融資の返済を行います。
黒字決算の会社は無事に利子も含めて返済できましたが、赤字の会社は全額返済することができず、銀行に赤字となった理由等を丁寧に説明していました。
最終的に、赤字の会社はメンバー全員で銀行に対して謝罪をしていました。
最後に振り返りです。
結果は5社のうち2社が黒字決算!
各チームが良かった点や悪かった点をそれぞれ発表し、全チームが健闘をたたえ合いました。
また、参加者全員が「起業体験ワークショップ」を通して楽しかった点、苦労した点、学んだ点、についてを発表!
楽しかった点としては、「商品企画が楽しかった」「みんなで考えることが楽しかった」などの声が挙がっていました。
一方で、苦労した点としては、「販売価格設定が難しかった」「銀行との融資交渉が難しかった」「お金のことを考えることが難しかった」などの普段の中学校生活で経験しない部分について苦労したようでした。
学んだ点としては、「時間等を含めた計画の大切さ」「デメリットを含めて幅広く考えることの必要性」といった声が挙がるなど、様々なことを学んで頂けたようでした。
不安定、不確実な時代に突入し、社会が求める人材像も変化してきています。
主体性や実行力などの「前に踏み出す力」、創造力などの「考え抜く力」、情況把握力や傾聴力などの「チームで働く力」などがこれからは必要となってきており、今回「起業体験ワークショップ」を通して、それらを学ぶ良い機会となりました。