土佐打刃物を通じて、鍛冶屋さんもお客さんもHAPPYになる世界を目指して。~SOMATAKA 嶋﨑絵里 さん~


SOMATAKAは土佐山田町にてデザインにこだわった土佐打刃物等生活雑貨の企画、販売しています。
今回は代表の嶋﨑 絵里さんにインタビューしました。

 

 

■2020年9月にSOMATAKAを開業

 

 

私が高知に帰ってきたいと思った時に、土佐山田の地元産業である「土佐打刃物」が衰退しているのがもったいないなと思い、土佐打刃物に関わることをやりたいと思いました。

 

2020年9月にSOMATAKAを立ち上げ、デザインにこだわった土佐打刃物を企画、販売しています。

SOMATAKAの由来は、山で働く人を意味する「杣人(そまびと)」のそま、耕すの語原である「たかやす」の(たか)の組み合わせです。

第一弾としてできたのが、ペティーナイフ。
アウトドアやキャンプで使っていただきたいですね。
こういうのが欲しいという要望があれば、デザインからオーダーメイド対応もできます。

刃渡りも小さい大きいなど、その人に合った刃物をつくることがSOMATAKAの特徴です。

 

 

屋号はSOMATAKAですが、海外進出支援などを視野に入れて店舗名を「tann」にしています。

※ショップ名tannでkisimameシリーズを展開中。

 

 

起業をして変わったのは、一緒に仕事をしたい人を自分で選べるということです。

最初はここまでできるとは思ってませんでしたが、オリジナル商品をつくれるところまで来たので、思い切って起業してよかったと思っています。

 

 

■トライ&エラーの繰り返しから色々な方との協力関係を構築

 

2020年の9月に創業してから、初回のロットができたのが最近です。

初めてすること、わからないことだらけだったので、トライ&エラーの繰り返しでした。オリジナルのものを作りたかったので、作りたいものに協力してくれる人を探すこと自体大変なことでした。

KOCHI STARTUP PARKの交流会や高知県の起業支援プログラムを通じて、色々な業者さんにつないでいただいたのですが、最初はうまくいきませんでした。

鍛冶屋さん自体、お仕事はあるので、いいお返事はもらえませんでした。

ですが、コミュニケーションをたくさんとったり、自分でできることをしたりして段々協力していただけるような関係性を作ることができました。

 

すでに販路を持っている方は、一緒にやろうという話にはなりませんが、ノウハウは惜しみなく教えてくれるし、オープンに色々お話をしてくれます。
事前に業界の難しさは聞いていましたが、鍛冶屋さんの数は50件程度なので、それなりに皆さんとの交流があり、難しさはあるもののうまくやれています。

 

 

■将来的には海外展開を検討

 

 

販路の課題はこれからです。基本はネットにてBtoBで販売したいのですが、お客様にリーチするために広告等にも取り組んでいこうと思っています。
また、土佐打刃物を今まで置いていなかった、おしゃれな雑貨を置いているお店などを開拓していきたいです。
将来的には海外への展開も考えています。業界は卸販売がメインなので、私が販路拡大の第一人者となるようにまわりからも言われています。

ただ、商品の数がなかなか作れないんです。
柄ができるのが3か月で100本が限度、刃も同じような感じなので、なかなか回していくのが大変です。

誰もやったことが無いことをやっているので、商品の改善はこれからも続けていかないといけませんね。

 

 

■土佐打刃物の魅力

 

鍛冶屋さんには、土佐打刃物は日用品だとよく言われます。

要するに、日用品だから高く売れるものではないということです。

ですが、私は日用品であるということ自体が土佐打刃物の魅力であり、他の地域で作られている刃物との違いだと思いますし、手入れをすれば長く使えるのが今の時代にもあっています。

 

ブランディングに関しては、ペルソナを作ってその人たちが求める商品を作るというのではなく、作っている人達やその土地に元々あるものの素晴らしさを共感してくれる方に使っていただきながら広げていきたいです。

 

 

また、土佐打刃物は元々、山林で使う刃物だったんですね。
そこで、アウトドアで使えるものをということで、フィッシュクラフトという山に落ちている枝葉でスプーンなどを作っている方と一緒に、ワークショップ等を通じて、ファミリーでも使えるようなものを作りたいと思っています。

 

 

■土佐打刃物の魅力を多くの方に知ってもらいたい

 

 

サンプルも何度も何度も作り直して、商品化するのに1年かかりました。業界の経験がなかった自分に老舗の会社さんが協力してくださっているので、ちゃんと成果を出していきたいですね。

 

前職は保険会社に勤務していたのですが、地方のお客様でトラブルに巻き込まれ、それが原因で海外進出をあきらめてきた事例を見てきましたので、今までやってきたことで力になれないかなとも思っています。

東京で土佐打刃物は知られておらず、海外でもまだまだ知られていません。土佐打刃物はほかの産地には無い良さがあるので、もっと知ってもらいたいと思っています。

 

 

■一緒に仕事をする人、お客様もみんながHAPPYになる社会を目指して

 

 

一緒に仕事をする人、商品を使ってくれるみんながHAPPYになる社会を目指すことを一番大事にしています。高知の鍛冶屋さんは技術力がすごく高く、こんなものを作ってほしいといえば作ってくれます。

今後は鍛冶屋さんの意欲が沸くような活動をしていきたいです。

 

 

 

SOMATAKAのHPはこちら▼

https://www.somataka.com/

 

SOMATAKAネットショップ「tann」はこちら▼

https://tanntosaknife.square.site/

 

文責/池上 幸男