プログラミングを通じて人生の選択肢を広げる力を身につけてもらいたい~スタパ!スターティングPCスクール(Stapa Programmer's Guild)  土居郁男 さん~

「スタパ!スターティングPCスクール(Stapa Programmer's Guild)(高知市仲田町)」は、平成29(2017)年に高知市竹島町で開業し、アプリの制作や3DCG制作等、生徒の要望に合わせて、色々なことを教えています。

教室に来ている生徒は小学1年生から高校生と幅広く、オンラインレッスンもやっています。

 

今回は代表の土居郁男さんにインキュベーションマネージャー(IM)の池上がインタビューしました。

 

 

オンラインレッスンでは、日本だけでなく海外にも生徒がおり、年間1,300回ほどレッスンをしています。コロナ禍ということもあり、オンラインレッスンの需要が増えています。

 

たくさんの生徒に利用していただいていますが、「プログラミングをやりたいから教えてください」という子はあまり多くありません。親御さんがプログラミングの必要性や将来性を感じて、お子さんを連れてくるケースがほとんどです。

 

子どもが大人になった時に、プログラミングが役立つと考える親御さんが増えてきていることが背景にあると思います。

 

■一つの事を通じて、総合的に学ぶことができます

 

 

スクールで学ぶ内容については、生徒と話しながら決めていきます。

 

ですので、生徒によって異なり、3DCGを作ったり、Scratchをやったり、PCを組み立てたり、さまざまです。

 

 

 

3DCGを作っている生徒は他の人に作り方を見てもらうために、制作過程を撮影してもらい、動画編集までやっています。

結果的に、3DCG制作技術だけでなく、動画編集技術も身につきます。

 

PCを組み立てている生徒は、最初は古いPCの解体から始まります。

PCをただ解体するのではなく、部品の製造年を調べて、その年にあった出来事も調べて、パワーポイントにまとめます。

ハードウェアの知識だけでなく、歴史の勉強や、アウトプットのためのプレゼンのスキルなど総合的に学ぶことができます。

 

PCを組み立てている生徒を見たまわりの友達も、刺激を受けて自分のパソコンを調べたりと、どんどん興味関心がまわりに波及しています。そこから新しいプロジェクトが生まれることもあります。

 

 

 

■スクールはまるでギルドのよう

 

 

スクールの名称を今年から、Stapa Programmer's Guild(スタパプログラマーズギルド)にしました。

 

ギルドは酒場なので、そこには仲間がいたり、クエストが発注されたり、仕事が達成されたら報酬が得られるようになっています。

報酬はギルドマスターの僕がハンコを押します。

 

ギルドカードというポイントカードがあり、仕事と同じで納期もちゃんとあります。

掲示板にはそれぞれがやりはじめたものを、私が書いて掲示しています。

 

自分ひとりで達成できないクエストがあれば、協力者を募ってクリアしてもらいます。

クエストを受注して納期までに達成し、報酬が発生する。まるでゲームの世界ですね。

 

 

■自分で問題点を見つけて、解決方法を見つける力を身につける

 

 

 

生徒たちには、「やりたい!」という気持ちを原動力としてやってもらっています。

 

やっていくうちに、いつの間にかスキルが身についているということが理想の状況ですね。

大人でもなかなかできないスキルがいつの間にかできている状態に持っていきたいです。

生徒の中には、大人でも敵わないようなスキルを持っている子もいます。

 

自分のゴールが見えていて、そのゴールに向かって何が足りないか?がわかるようになると社会に出て、壁にぶつかったときに自ら解決できる力が身に付きます。

 

スクールを通じて、世の中の流れを理解し、自分の力で生き抜く糧を見つけていける、そういう力が身についてくれればいいと思います。

 

■システム管理者や職業訓練の講師などいろいろ経験

 

 

私が子どもの頃は、世の中どんな仕事があるのかを知らず、どんな仕事を選んでいいのかわかりませんでした。

 

都会でいろいろな知識を身につけて、地元に帰ってきても就職の選択肢が少ないということが現実でした。

その現実が、私自身起業を意識する大きなきっかけになりました。

 

自分が持っているスキルは何か?と考え、都会にいたときに習得したPCのスキルをさらに磨くために職業訓練校に通いました。

 

職業訓練校に通って、ある程度スキルは上がりましたが、まだまだスキルを上げる必要性を感じました。

 

他のソフトウェアも勉強しようと思い、独学でCADの勉強を始め、ある程度使えるようになったところで設計会社に就職しました。

職場ではプログラミング技術を要求され、設計タスクの自動化の担当になりました。

 

約2カ月でC++言語をある程度マスターし、一週間位かかるような設計の部分を、1日かからずに自動で計算できるようなプログラムを作ることができました。

 

システム管理者として担当を任されるようになり始めて、どんどんプログラム言語を勉強するようになりました。

 

その後は職業訓練の講師となり、ビジネスマナーやキャリアコンサルティング、PCの知識など教えました。

 

■大きく変わる時代に向けて、自分にできることはないかと模索

 

スキルというのは教えていくと古くなり、次の時代には通用しなくなる可能性があります。

身に付けていかなくてはいけない力は選択肢を「自分で見つけ出す力」だと思うようになりました。

 

 

同時にいろいろなアプリを作りながら、C++、ジャバ、VBAの3つの言語の技術を磨きました。

その当時は、毎朝早く起きて1、2時間勉強し、資格を取りに大阪まで行くこともありました。

 

大きく変わる時代に向けて、僕が提供できるものはないか?と考え始め、起業に向けてのモチベーションが高くなりました。

 

自分の人生の幅を広げる選択肢を見つけられる場所や、自分の生きる力を身に付けていけるような場所を作ることができないかと思いました。

 

■いろいろなことが同じタイミングで重なり、起業を決意

 

こうち起業サロン(KSPの前身)に参加できたことも起業のきっかけの一つです。講師に起業準備の状況を伝えると、「何で起業してないの?」と言われ、その一言で自分の中の壁がくずれました。

 

同じくらいのタイミングで、愛媛にあるプログラミングスクールの方とたまたま知り合いになり、協力校としてプログラミングの普及を高知でやるような流れになりました。

 

さらに、スクールのチラシを見た高知県庁の方から、最新のIT事業を教える講師を呼んだイベント企画のマネージャーのお仕事をいただきました。

いろいろなことが同じタイミングで重なったことから、起業を決意しました。

 

次第に、小中学校の出前授業やプログラミングの講演もお話をいただくようになり、

Facebook上でつながった教育委員会の方とのご縁で室戸の出張授業も引き受けることになりました。

最初は放課後子供教室という形から始め、いまでは教員研修もやらせていただいています。

 

生徒によってやりたいことが違うので、毎日勉強です。

それぞれが言ってくるエラーも違うので、昼夜問わず、時間単位で区切りながらスケジュールを組んで勉強や生徒の対応をしています。

 

もし、対応できない場合でも生徒とちゃんと向き合うことが大事だと思っています。

 

■多様化する働き方の世の中で、生徒が必要な力を身につけるサポートをしていきたい

 

今はプログラミングというツールを使って選択肢を広げる力をつけてもらいたいと思っています。

 

時代が変われば今の形が変わる可能性があります。

今の世の中に求められている生きる力とは何か?がポイントになるでしょう。

 

スクールは生徒が、年齢に関係なくお互いが向き合える場所であってほしいと考えています。例えば、おじいちゃんがeスポーツなどやってもいいと思います。

 

働き方も多様化し、仕事の形態が変わっていく中で、将来的には、生徒がいろいろな選択肢の中から、選べる力を身につけられる活動をしていきたいです。

 

スタパ!スターティングPCスクールのHPはこちら

https://stapa-pcschool.com/