交流会『共感を生み、人を動かす企画・発信力〜クラウドファンディング成功者をお招きして〜』を開催しました!
3月16日、こうちスタートアップパークでは起業家や起業準備中の方向けに交流会を開催しました。今年度最後のイベントとなる今回の交流会。会場いっぱいに約30名の方にお集まりいただきました。
今回のテーマは、「共感を生み、人を動かす企画・発信〜クラウドファンディング成功者をお招きして〜」。第一部でクラウドファンディングについて学び、第二部ではクラウドファンディングに限らず起業するにあたって必要不可欠な企画・発信力を学べる内容をお届けしました。
まずはオープニングでアイスブレイクを実施。RKC高知放送の井上琢己アナウンサーのユーモア溢れる司会のもと、自己紹介ワークをおこないます。自己紹介に1つだけ紛れた嘘を見つけるワークを実施しました。嘘を見つけるために、相手への質問が自ずと生まれ、会場が一気に温まり、本編へと入って行きました。
第一部の冒頭に、高知大学講師でクラウドファンディングに関する研究もされている梶英樹さんからクラウドファンディングの基礎、そして目標金額を達成するための Tips(ヒントやアドバイス)について、とてもわかりやすく説明いただきました。クラウドファンディングでは、「初期と終期の注力が大事」「どのようにマスへ広げていくのか」など実践的な内容も多く散りばめられており、とても学びの多い内容で、参加者の多くが真剣にノートを取って説明に聞き入っていました。
続いて、クラウドファンディングでの資金調達に成功し、餃子屋『Tangled』を開業した四万十町地域おこし協力隊の岩﨑姫無さんから実践談を伺いました。
特に印象に残った言葉は「頼る力」。人に頼ることは一見恥ずかしいことのように思えますが、人間誰しも協力し合いながら生きています。頼られた方も実は嬉しかったり、応援した人が成長していく姿を見るのが誇らしかったりするものではないかと岩﨑さん。人に頼っていいんだ、と勇気づけられる言葉でした。
第一部の最後に、岩﨑さんの事例をより深掘りするトークセッションを実施。
クラウドファンディングの専門家である梶英樹さん、企画・発信のプロであるNewsPicksコンテンツエディターの室達人さんもここから加わり、何十年とメディア業界に属する井上アナウンサーのモデレートのもとでトークを繰り広げました。開業に至った経緯や想い、またクラウドファンディング達成のために、どのように行動し協力を得たのか等、非常に聞き応えのあるセッションとなりました。
第二部では、NewsPicksコンテンツエディターの室さんから企画・発信力について学びました。NHK記者、Note、博報堂、NewsPicksとキャリアの大部分において企画・発信を生業としている室さん。「カレーを作る」ということを題材にして、①伝えたいこと、②届けたい人、③必要なことが揃えば、企画は出来上がると説明してくださいました。さらに各要素を考えるときに意識しなければならないのは「読後感」。その発信を聞いたときに「どんな感情になって欲しいのか」、そして「どんな行動をして欲しいのか」ということに思考をめぐらせてみることが大事ということを教えてくれました。
「カレーを作る」というシンプルな題材の場合は普通に出来ていることが、いざ企画を作っていると「何を伝えたいのか?」「受け手に何をしてもらうための企画なのか」と迷路に迷い込むことがよくあります。
実際にクラウドファンディングのタイトルと内容を考えてみるアウトプットワークの際には、迷路に迷いこまないよう①伝えたいこと、②届けたい人、③必要なことを整理したうえでワークに取り組んでいただきました。
終わりに自由交流の時間も設けられ、名刺交換をしたり、自身のビジネスを紹介したりと和気あいあいと交流を楽しんでおられました。
「実体験のお話を聞けて興味深かったです。」「ワークショップのおかげで自分の考えを整理できました。」「実際にクラウドファンディングを検討しているのですが、何を伝えたいか、熱量がいかに大事かがわかった!」といった嬉しい感想もいただき、今年度最後のイベントを盛況裏に終えることが出来ました。
今年度もたくさんの方々にお会いすることができました。今後も皆様の起業のお役に立てますと幸いです。